地球温暖化対策などによる持続可能な社会の実現に向け、肉用牛経営における温室効果ガス排出削減と持続可能な畜産経営の確立を図るため、肉用牛経営者が、飼料生産基盤を確保しつつ、温室効果ガスの排出量削減のために行う取組を推進する事業について、その実施を推進するための指導・助言、現地確認等を実施します。
事業の概要
申請方法
肉用牛経営者の事業参加申請は、基本、肉用牛経営者が自ら申請を行う直接申請となります。
申請手順
事業の申請は、パソコンやスマートフォンを使って必要事項を入力する電子申請(eMAFFを利用した申請)となります。
できればパソコンでの申請を推奨します。(入力操作しやすいため)
初めて事業参加申請する方の手順はこちら
デジタル庁のウエブサイトから法人共通認証基盤(gBiz ID)アカウントを作成する
書類郵送申請(書類審査/発行 約1週間)とオンライン申請(最短即日発行)の2つの申請方法があります
gBiz IDアカウント作成に必要なもの
【書類郵送申請の場合】
- 申請用パソコン
- スマートフォン若しくは携帯電話
(申請手続き時に入力が必要となるワンタイムパスワード受信用) - 登録印(申請書に押印)
- 印鑑登録証明書(法人の場合は印鑑証明書)
【オンライン申請の場合】
- 申請用パソコン
- マイナンバーカード
- マイナンバーカード読み取り可能スマートフォン
gBiz IDアカウント作成方法
【書類郵送申請の場合】
- パソコン等でgBiz IDトップページ(https://gbiz-id.go.jp/top/)を開き、「Gビズ IDを作成する」画面の「gBiz IDプライムを書類郵送申請する」ボタンをクリックし、表示された画面に従い必要項目を入力し、gBiz IDプライム申請書を作成します。(下図参照)
(注)引用画面は最新バージョンに変更されている場合があります(以後同様)
- 申請書を印刷し登録印を押印。
- 押印した申請書と印鑑証明書をGビズID運用センターへ送付。
- 数日後、申請時に登録(申請書に記述)したアカウントID(メールアドレス)にgBiz IDプライム登録申請受付のメールが届く。
- メール記載のURLをクリックするとワンタイムパスワード入力画面が表示されると同時に、申請時に登録(申請書に記述)したSMS受信用電話番号にワンタイムパスワードが送付されるので、表示されたワンタイムパスワード入力画面にワンタイムパスワードを入力し、OKボタンをクリックする。
- パスワード登録画面が表示されるので、表示画面に従い以降利用するパスワードを新たに設定し、OKボタンをクリックする。
【オンライン申請の場合】
- GビズIDアプリをスマートフォンにインストールする。
- パソコン等でgBiz IDトップページ(https://gbiz-id.go.jp/top/)を開き、「Gビズ IDを作成する」画面の「gBiz IDプライムをオンライン申請する」ボタンをクリックし、表示された画面に従い必要項目を入力します。(下図参照)
- 入力終了後、スマートフォンのGビズIDアプリを起動し、パソコン画面に表示されるQRコードを読み取った後、GビズIDアプリに表示される案内に従って操作して下さい。
- マイナンバーカードの読み取り操作終了後、送信までの作業が終了したら、パソコンの画面操作に戻り、パソコン画面に表示された内容に問題が無ければ「申請」ボタンをクリックする。
- ③の操作において登録したアカウントID(メールアドレス)にgBiz IDプライム登録申請受付のメールが届く。
- メール記載のURLをクリックするとワンタイムパスワード入力画面が表示されると同時に、申請時に登録(申請書に記述)したSMS受信用電話番号にワンタイムパスワードが送付されるので、表示されたワンタイムパスワード入力画面にワンタイムパスワードを入力し、OKボタンをクリックする。
- パスワード登録画面が表示されるので、表示画面に従い以降利用するパスワードを新たに設定し、OKボタンをクリックする。
以上でgBiz IDアカウント作成作業は終了となります。
詳しい手順はgBiz IDトップページ(https://gbiz-id.go.jp/top/)の「手続きガイド」→「ご利用ガイド」に掲載されている「GビズIDクイックマニュアルgBizIDプライム編(書類郵送申請)」または、「GビズIDクイックマニュアルgBizIDプライム編(オンライン申請)」を参照してください。(下図参照)
農林水産省のウエブサイトから農林水産省共通申請サービス(eMAFF)にログインし、エコ畜事業参加申込書に申請事項を入力し、事業参加申し込みを行う。(受付期間6月~9月)
eMAFFを利用した事業参加申込方法
- 農林水産省HP内の農林水産省共通申請サービス(eMAFF)※にログインし、「農林水産省共通申請サービス(eMAFF)はこちら(外部リンク)」クリックする。
※ https://www.maff.go.jp/j/kanbo/dx/emaff.html
- 以下の画面が表示されるので「ログイン」ボタンをクリックする。
- 「ログイン」ボタンをクリックすると下の画面が表示されるので「gBiz IDでログイン」ボタンをクリックする。
- 下記の画面が表示されるので、gBiz IDプライム申請時に登録したアカウントID(メールアドレス)と上記手順1の⑤で新たに設定したパスワードを入力する。
※2回目以降のログイン時は、アカウントID及びパスワードは自動入力されます。
- ログインボタンをクリックすると以下の画面が表示されると同時に、gBiz IDプライム申請時に登録したアカウントID(メールアドレス)に6桁のコード(数字)が届くので表示画面に入力する。
- 「続ける」をクリックすると次の画面が表示されるので、「制度・手続名称から検索」に「エコ畜事業」と入力し、検索ボタンをクリックする。
- 以下の画面が表示されるので、表示されたリストの中から「【エコ畜事業】直接申請-①参加申込_BCD(温室効果ガスの排出削減)」を選び、「新規」のボタンをクリックする。
- 下記の申請画面が表示されるので必要事項を入力して参加申し込みを行います。
※申請画面への入力内容、手順等については、エコ畜事業のeMAFF申請マニュアルをご参照願います。
なお、エコ畜事業のeMAFF申請マニュアルは、農林水産省HP内の「環境負荷軽減に向けた持続的生産支援事業(エコ畜事業)」のページに、「【eMAFF申請マニュアル】直接申請参加申込(肉用牛経営者専用)」として掲載されています。
上記(参加申込)をクリックすると以下のマニュアルが表示されます。
- 申請した事業参加申込書の内容について、事業申請者が所在する都道府県を管轄する地方農政局等(北海道においては北海道農政事務所、沖縄においては沖縄総合事務局)が事業要件等に適合しているかを確認(必要に応じて農政局等は現地確認を実施)し、審査結果が事業参加申込者にメール通知されます。
- 事業申請者は、地方農政局等からの通知において、修正依頼があった場合は事業参加申込書の修正を行い、参加申込書に不備がないことの確認があれば、交付申請書に必要事項を入力し、交付申請を行うことになります。
(注)農政局等の審査完了後に参加申し込みの申請内容に変更が生じた場合は、変更申請が必要となりますので、「eMAFF申請マニュアル」に表示されている「直接申請_変更申請(肉用牛経営者専用)」を参考に変更申請を行ってください。
農林水産省共通申請サービス(eMAFF)にログインし、エコ畜事業交付申請書に申請事項を入力し、事業交付申請を行う。(受付期間10月~翌年1月)
- 地方農政局等からの審査結果通知に添付されているURLをクリックすると交付申請書の画面に誘導されますので、手順2の⑧同様、「eMAFF申請マニュアル」に表示されている「直接申請_交付申請(肉用牛経営者専用)」を参考に必要事項を入力の上、交付申請を行ってください。
前年度に引き続き事業参加申請する方の手順はこちら
農林水産省のウエブサイトから農林水産省共通申請サービス(eMAFF)にログインし、エコ畜事業参加申込書に申請事項を入力し、事業参加申し込みを行う。(受付期間6月~9月)
eMAFF を利用した事業参加申込方法
- 農林水産省共通申請サービス(eMAFF)にログインし、「農林水産省共通申請サービス(eMAFF)はこちら(外部リンク)」クリックすると以下の画面が表示されるのでし「ログイン」ボタンをクリックする。
- 「ログイン」ボタンをクリックすると下記の画面が表示されるので「gBizID でログイン」ボタンをクリックする。
- 下記の画面が表示されるので、アカウントID 及びパスワードを確認しログインボタンをクリックする。
- ログインボタンをクリックすると以下の画面が表示されると同時に、gBiz ID プライム申請時に登録したアカウントID(メールアドレス)に6桁のコード(数字)が届くので表示画面に入力する。
前年度申請した内容を利用した参加申請方法(前年度申請内容のコピー方法)
前年度の申請書を利用することにより入力の手間を省くことができます。
- 上記画面で「続ける」をクリックすると次のマイページ画面が表示されるので、「申請履歴・一時保存」のタブを選び、「前年度の申請(審査完了)」を選択し、「編集」ボタンをクリックする。
注:マニュアル画像は2022となっていますが2023を選択
- 編集ボタンをクリックすると以下の画面が表示されるので、一番下までスクロールして「コピーして申請」をクリックする。
- 次の画面が表示されるので、「申請年度(コピー先)」のドロップダウンリストから「2024」を選択し、「コピーして申請」をクリックする。
- 表示された申請画面の申請年度が「2024」であることを確認し、申請手続きを進める。
※上記①の操作において、「申請履歴・一時保存」のタブを選んでも「前年度の申請(審査完了)」のファイルが表示されない場合
- 上記①の図の右上の「手続を進める」をクリックするとリストが表示されるので「申請履歴・一時保存の手続きから進める」をクリックする。
- 次の画面が表示されるので「条件を指定して検索する」をクリックする。
- 次の画面が表示されるので、「文書番号欄」に前年度の申請(審査完了)文書の文書番号を入力し、次に「完了している申請を表示する」のチェック欄にチェックを入れた後、「検索」をクリックすると前年度の審査完了ファイルが表示されるので、前年度申請した内容を利用した参加申請方法(前年度申請内容のコピー方法)の①に従い手順を進めてください。
前年度申請した内容を利用した参加申請方法(入力方法)
前年度の内容がコピーされる項目とコピーされない項目があるので、コピーされている箇所については内容を確認し、変更があれば修正し、コピーされていない箇所については入力等を行う。
- 「事業への参加に係る確認」については、「同意する」のチェックが引き継がれるので、確認事項を改めて確認する。
- 「個人情報の取扱いに関する同意確認」については、「同意する」のチェックが引き継がれるので、新たな「配合飼料価格安定制度への加入状況の照会」も含め、確認事項を改めて確認する。
- 「参加情報」については、「新規就農者等」の項目以外はチェックボタンが引き継がれるので、改めて内容を確認するとともに、新規就農者等の項目にチェックを入れる。
- 「経営者組織(グループ)で参加」については、前年度の内容が引き継がれるので、変更がないか確認する。
- 「関連法令の遵守状況等の確認」については、(1)の「みどりのチェックシート」はチェックが引き継がれるのでみどりのチェックシートの点検内容を確認し、(2)~(4)の項目はチェックされていないため、内容を確認した上でチェックを入れる。
- 「農家マスタ情報」については、前年度の内容が引き継がれるので、変更がないか確認する。
- 「飼養頭数」については、前年度の頭数が入力されているので全項目削除する。(頭数は農政局等で入力するため)
- 「取組内容」については、チェックが引き継がれないため、参加する取組にチェックを入れる。
- 「作付状況(Step1)」については、自己所有地及び契約栽培地とも前年度の申請内容が入力されているため、内容を確認し、作付け及び契約内容等に変更があれば修正する。
- 「実施計画(Step2)及び実施計画(Step3)」については、入力内容が引き継がれないため、新たに入力する。
※申請画面への入力内容、手順等については、エコ畜事業のeMAFF申請マニュアルをご参照願います。(下図参照)
なお、エコ畜事業のeMAFF申請マニュアルは、農林水産省HP内の「環境負荷軽減に向けた持続的生産支援事業(エコ畜事業)」のページに、「【eMAFF申請マニュアル】直接申請参加申込(肉用牛経営者専用)、前年度の申請を活用したeMAFF申請方法【直接申請】」として掲載されています。
また、農政局等の審査完了後に参加申し込みの申請内容に変更が生じた場合は、変更申請が必要となりますので、「直接申請_変更申請(肉用牛経営者専用)」を参考に変更申請を行ってください。但し、変更申請については前年度の申請を活用した「コピー申請」ができないのでご注意願います。
農林水産省共通申請サービス(eMAFF)にログインし、エコ畜事業交付申請書に申請事項を入力し、事業交付申請を行う。(受付期間10月~翌年1月)
- 地方農政局等からの審査結果通知に添付されているURLをクリックすると交付申請書の画面に誘導されますので、交付申請マニュアルを参考に必要事項を入力の上、交付申請を行ってください。
※令和6年度の交付申請のマニュアルについては、今後掲載予定
<参考>
令和5年度エコ畜事業取組実績
事業参加農家の取組メニューの実施割合
放牧の実施 | 73.7% |
---|---|
不耕起栽培 | 22.6% |
消化液の利用 | 1.5% |
化学肥料の削減 | 81.8% |
有機飼料の生産 | 10.9% |
取組メニューのうち一番多かったのが「化学肥料の削減」で、事業参加者の8割以上が取組。次に多かったのが「放牧の実施で」事業参加者の7割強が取組。
そのほか「不耕起栽培が」2割、有機飼料の生産が1割となっており、消化液の利用は利用条件が限られていることから取組は少ない。
事業参加農家の取組メニュー組み合わせ割合
放牧と不耕起栽培 | 8.0% |
---|---|
放牧と消化液利用 | 0.0% |
放牧と化学肥料削減 | 65.2% |
不耕起栽培と消化液利用 | 0.0% |
不耕起栽培と化学肥料削減 | 14.5% |
消化液と化学肥料削減 | 1.4% |
有機飼料の生産 | 10.9% |
100.0% |
取組メニューの組み合わせのうち、一番多かったのが「放牧と化学肥料削減」で事業参加者の約2/3が取組。
そのほか「不耕起栽培と化学肥料削減」が14.5%、「有機飼料の生産」が10.9%、「放牧と不耕起栽培」が8%とそれぞれ1割前後の取組となっており、取組の組み合わせが「放牧と化学肥料削減」に偏っている。
申請者が居住する県に都道府県協議会(酪農経営者の事業参加を支援する組織)が存在し、肉用牛経営者の代理申請も行ってくれる場合は、都道府県協議会を経由した申請も可能です。
都道府県協議会については、農林水産省HPの環境負荷軽減型持続的生産支援事業内の「手続きに関するお問い合わせ先」を確認願います。
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/ecotiku/r6_eco_tiku.html