具体的な取組み「家畜改良」

肉用牛の産肉能力は、枝肉重量、脂肪交雑ともに年々向上しています。雌牛の繁殖能力は、初産月齢は早期化してきましたが、近年横ばいであり、分娩間隔の短縮も課題になっています。

国は家畜改良増殖目標で、産肉能力、繁殖性、飼料利用性の向上とともに、不飽和脂肪酸(オレイン酸等)など食味に着目した改良を推進することとし、さらに、和牛については、持続的な生産を維持していくため、遺伝的多様性を確保し、近交係数の上昇抑制を図るとしています。

生産の効率化、収益確保に繋がる改良は、環境負荷軽減にもつながります。関連データを活用し、関係者が連携しながら効率的に家畜改良を推進し、和牛については、近交係数の上昇抑制に向けた取組が必要です。

今後は、メタン排出量を削減できる技術等の開発や慢性疾病対策等として耐病性を有する家畜への改良も期待されています。


令和7年3月に向け新たな改良増殖目標の検討もはじまります。育種改良、飼料給与、飼養管理による温室効果ガス削減については、当ホームページの「はじめに」「気になる情報の解説」においても解説されています。



枝肉全国データーベースについて

肉用牛の改良を推進するため、関係団体が共同連携して取組んでいる、同意農家の枝肉情報を蓄積、分析し情報提供する取組みを紹介しています。
詳しくは、「肉用牛枝肉情報全国データベース」のコーナーをご覧ください。