具体的な取組み「家畜改良」

肉用牛の産肉能力は、枝肉重量、脂肪交雑ともに年々向上しています。雌牛の繁殖能力は、初産月齢は早期化してきましたが、近年横ばいであり、分娩間隔の短縮も課題になっています。

国は令和7年4月公表の改良増殖目標で、多様な消費者ニーズに対応した、農場から食卓までを支える「強み」のある「家畜づくり」を目指すとし、肉用牛については、脂肪交雑だけではなく、食味、飼料利用性、繁殖性に係る新たな改良形質に着目した改良の推進や短期肥育・早期出荷の普及をいっています。

生産の効率化、収益確保に繋がる改良は、環境負荷軽減にもつながります。関連データを活用し、関係者が連携しながら効率的に家畜改良を推進し、和牛については、近交係数の上昇抑制に向けた取組も必要です。

今後は、メタン排出量を削減できる技術等の開発や慢性疾病対策等として耐病性を有する家畜への改良も期待されています。


改良増殖目標やその検討資料は農林水産省のホームページから。



枝肉全国データーベースについて

肉用牛の改良を推進するため、関係団体が共同連携して取組んでいる、同意農家の枝肉情報を蓄積、分析し情報提供する取組みを紹介しています。
詳しくは、「肉用牛枝肉情報全国データベース」のコーナーをご覧ください。