具体的な取組み「その他の大切な取組み」

農場HACCP

危害を予測し、それを防止するための重要管理点を定め、継続的に監視、記録するHACCP(危害要因分析・必須管理点)の考えを取り入れた飼養衛生管理方式です。

食品衛生においては令和2年からHACCPに沿った衛生管理が制度化されており、畜産農場においても衛生管理をより向上させるため、農林水産省が認証基準を定め、民間団体が認証を行っており、その推進が必要とされています。


農場HACCPの取組み(農林水産省)

仕組みやメリット、認証の状況などが紹介されています。


認証機関2団体の情報提供ページ

薬剤耐性対策

薬剤耐性とは、抗菌剤(抗生物質)の不適切な使用等によって薬剤が効かない細菌が生じることを指します。わが国では、2016年4月に「薬剤耐性対策アクションプラン」が策定され、ヒト、動物、環境などの分野の垣根を越えて取り組むべき課題を6つの目標に分けて示されています。これに基づき、農林水産省においても動物及び農業分野の薬剤耐性対策を推進しています。また、農林水産省では生産力向上と持続性の両立を目指す「みどりの食料システム戦略」において、抗菌剤に頼らない畜水産物の生産体制(メリハリのある抗菌剤の使用)を推進しています。


  • EUの動物用抗菌剤の規制の実施に伴い、輸出向けの肉用牛生産について注意喚起がされています。詳しくは関連情報で。
労働安全・人権の尊重

農作業時の安全確認や、特定技能外国人の雇用や外国人技能実習エイドの活用する際の適正受入れについて、注意喚起や周知が行われています。

畜産GAP認証

食品安全、家畜衛生、環境の保全、労働の安全、アニマルウェルフェアなど、生産者が守るべき取組みを見える化するため、点検項目を定め、これらの実施、記録、点検、評価を繰り返し、生産工程の管理や改善を行っていく取組みを、民間団体が基準書を作り認定をしており、その推進が必要とされています。

女性活躍

全国縦断いきいきネットワークや農場女子プロジェクト等で女性を中心とした交流イベントが行われ、加工販売施設の運営などにより女性の雇用にも貢献していますが、能力や条件に応じた活躍が可能となるような働きやすい環境整備が求められています。