堆肥の利用は土壌への炭素の貯留となり環境負荷も軽減されますが、まずはその生産の段階で適切な水分調整や切り返し、強制発酵施設・機械の利用などでメタンや一酸化二窒素の排出を削減することが大切です。
また、家畜の排泄物の発生には地域差があり、価格が高騰し、将来的にその利用量を30%削減する目標がある化学肥料に代わるものとして、広域流通につながる耕種農家のニーズも踏まえた堆肥の高品質化やペレット化に向けた取組みや流通の拠点となる堆肥センターの機能強化、活用の推進も図っていく必要があります。
今後は、ICT等を活用した家畜排せつ物処理の省力化、高度化、低コスト化や事例がまだ少ない牛糞堆肥のペレット化技術の開発などが期待されています。
国内資源の肥料利用拡大に向けた情報
(農林水産省)
畜産堆肥を含めた肥料の利用拡大のための、関係事業者のマッチング支援や5年度補正予算での利用拡大のための支援事業などについて紹介されています。(関連情報にも掲載)
国内肥料資源の利用拡大に向けた全国推進協議会について
(農林水産省)
国内肥料資源の利用拡大に向けた全国推進協議会が立ち上げられました。
詳しくは関連情報で。
畜産環境シンポジウム
(農林水産省ほか)
農林水産省では関係団体と共催で毎年畜産環境シンポジウムを開催し、堆肥をめぐる情勢や、活用技術の紹介をしています。
下記よりご覧ください。