地域内一貫生産の取組に係る優良事例調査結果

令和4年度畜産生産力・生産体制強化対策事業(繁殖肥育一貫経営等育成支援のうち地域内一貫生産への円滑な移行支援)では、地域内一貫生産体制を先進的に実践している滋賀県下において、「近江牛」の生産と流通体制の取組状況を調査したので紹介します。


調査先は以下の3ヶ所で、令和5年3月に中村学園大学の中川 隆 准教授、群馬県畜産試験場の浅田 勉 研究調整官及び(一社)家畜改良事業団北海道産肉能力検定場の西部 博寿 場長の3名の方に調査を行っていただきました。ここでは中川准教授の調査報告を掲載します。


調査先

  • 「近江牛」生産に係る繁殖肥育一貫経営農場
    グリーン近江農業協同組合管内 繁殖肥育一貫経営農場
  • 「近江牛」の地域内一貫生産体制を推進するためのキャトルステーション
    滋賀県畜産技術振興センター
  • 「近江牛」の生産から流通に至る連携の強化並びにブランド推進等に取組んでいる団体
    「近江牛」生産・流通推進協議会

調査報告書


【補足:「近江牛」について】

滋賀県の位置図

「近江牛」は日本三大和牛の一つに数えられ、滋賀県の主要産品の一つとなっています。
また、「近江牛」は400年以上の歴史があるとされ、ブランド牛としても広く知られています。
滋賀県では古くから、県外から子牛を導入して飼育して育て、「近江牛」として出荷してきてますが、最近では、県内での子牛の増産に取組んで、繁殖と肥育を一貫して行う、地域内一貫生産体制の推進を図っています。


滋賀県の肉用牛の飼養状況は以下をご覧ください。

滋賀の畜産2022|滋賀県ホームページ